自律神経失調症にも関係しているホルモンバランスがとても重要なのはわかりましたが、では、このホルモンバランスとは、一体どのようなものなの見ていきましょう。
ホルモンバランスとは、卵巣から分泌されている卵胞ホルモンのエストロゲンや黄体ホルモンのプロゲステロンの2種類が生理周期に合わせてバランスが保たれることです。
ホルモンバランスに必要な卵胞ホルモンのエストロゲンは、性機能を発達させてくれるのと同時に妊娠のための準備もしてくれる、とても重要な役割を持っています。
そして、もうひとつのホルモンバランスに必要な黄体ホルモンのプロゲステロンは、受精卵を着床しやすくしたり、子宮に大量の血液を送り込む働きがあります。
ホルモンバランスは、脳の視床下部というところでうまく保たれているのですが、この視床下部では、体温、食欲、呼吸などの関係する自律神経のバランスをコントロールしていて、
ホルモンバランスの崩れによって自律神経失調症になってしまいます。
ホルモンバランスから来る自律神経失調症によって、肌荒れ、頭痛、めまい、不眠、冷え、肩こり、便秘などの症状が現れます。
また、これらの症状が複数同時に発生することがあれば、日によって変わってきたりするのもホルモンバランスが影響しています。
しかも、この自律神経失調症は、検査しても見つかりにくいという厄介なものでもあります。
さらに、40代になってくると卵巣の働き少しずつ衰えてくるので、卵胞ホルモンのエストロゲンの分泌量が減少してしまい、自律神経に関っているホルモンバランスが保てなくなってしまうことで体温調節などの調節する機能がうまくいかなくなり更年期障害を引き起こします。
更年期障害になってしまうとほてってきたり発汗したり精神的に不安定になってきます。
このように、ホルモンバランスは、体の様々な機能をコントロールするためには大切で、そのホルモンバランスが不安定になることによっていろんな悪影響が起きてしまうのです。