12.耳鳴りとは

耳鳴りというとあまり深刻に考える方は少ないかもしれませんが、実は、意外にも私たちの体の様々な病状と関わりがあることがわかっています。

この耳鳴りも自律神経失調症の病状の一つで他の病状が引き金となって発症してしまい、微妙な症状の場合はなかなか耳鳴りと判断しづらいということもあります。

普段何気なく生活している時でも耳鳴りというものは起きるものなのですが、近年は、生活習慣の乱れや日頃のストレスの影響などで耳鳴りに苦しんでいる方は、少しずつ増えてきていると言われています。

耳鳴りに苦しんでいる方は、全体の約2割程度と言われているのですが、基本的には高齢者、特に60歳以上の方によく見られるそうですし、常に耳鳴りが聞こえているような感覚に陥っている方もいるようです。

しかし、このところ若い世代にも耳鳴りで苦しむ方が出てきているようです。

耳鳴りは、外部から耳に入ってくる音とは違う音が頭の中で鳴っている状態のことで、他の病状から進行したりするので、その場合は注意が必要です。

つまり、健康な方でも日頃の疲れなどから耳鳴りが聞こえてくる場合がありますし、他の病状が進行して耳鳴りが聞こえてくる場合などがあることがわかっているので、耳鳴りの種類を見極めることが重要になります。

体の筋肉が緊張状態にある肩こりや腰痛などの場合も、体のバランスが崩れていることから疲労が蓄積されてしまい、その疲労が耳の神経に耳鳴りなどの悪影響をもたらします。

また、耳に近い顎の状態も関係していて顎関節の位置がずれてしまい動きが悪くなると、顎関節症という状態になり血流も悪くなってしまい耳鳴り、めまい、吐き気などを起こします。

さらに、耳鳴りは肉体的疲労だけでなく精神的疲労からもなりやすいといわれていて、ホルモンバランスの崩れからくる自律神経失調症も耳の器官に影響するようです。

毎日の生活習慣を見直して、耳鳴り対策を行うことで解消することも大切です。

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